Quon GW 6╳4の現場力で

関連企業と共に成長する。

 

株式会社秋和(秋田県大仙市)

登場人物(2024年11月取材当時)

株式会社秋和 代表取締役 根田 恵一様

株式会社秋和 輸送部主任 運行管理者 稲葉 友和様

UDトラックス株式会社 秋田地域営業部 カスタマーアドバイザー 眞坂 隆

株式会社秋和 代表取締役の根田様(左)と、当社カスタマーアドバイザー(CA)の眞坂(右)。関連企業3社の社長を兼任する若き42歳の根田様を、ご担当としてサポート5年目の眞坂。実績を重ねてきた前任のCAを引き継ぎ、全幅の強い信頼関係を築き始めている。

秋田県大仙市に本社を置き、建設業の工事現場で使用される大型重機や特殊車両をはじめ、長尺物などの鉄鋼重量物を高い作業品質で搬送する、少数精鋭のスペシャリスト集団・株式会社秋和様。今回、UDトラックスの新型トラクター Quon(クオン)GW 6× 4 の新規導入に至ったその経緯について、当社の眞坂が根田様と稲葉様にお伺いしました。

 

大型トラクターを駆使する少数精鋭のスペシャリスト集団

(眞坂) まずはじめに、御社の事業内容、特に関連企業を含む仕事内容について詳しくお聞かせください。

(根田) 当社は、従業員が12名。輸送部とクレーン部の2つの部署を有しています。輸送部は、自走では移動が不可能な重機の他に、特殊車両・長尺物などの重量物を搬送しています。クレーン部は、土木・建築工事現場へオペレーターを伴うクレーンリース業務を主とし、重量物の据え付け作業を行っています。当社の関連企業に、建設機械の販売・整備・リース業務を行っている株式会社大曲産業機械があり、同社の輸送部門を担うという役割で、株式会社秋和を29年前に立ち上げました。

(稲葉) 基本的には、大型重機の搬送が多いのですが、他の積荷としては、伐採された巨木の運搬や、豪雪地帯である秋田の鉄道運行を支えるラッセル車を陸送し、列車のダイヤ確保に対応。地場のニーズにも応えています。

 

GWの魅力が口コミで伝わり自社ドライバーの高評価で導入

(眞坂) その輸送部からUDトラックスの新型Quon GWトラクターをご発注いただき、今年7月に納車させていただきましたが、その経緯をぜひお聞かせください。

(根田) 導入したいトラクターは、トレーラーの最大積載量が36トンのため、第五輪荷重20トンのカプラー連結に対応する必要がありました。他車メーカーのトラクターをいろいろと検討したところ、36トントレーラーをけん引するにはUD車両が最適ということで、最終決定を下しました。

(稲葉) 私は車両の購買担当もしていますが、弊社の若いドライバーの間で、「UDトラックスのUDアクティブステアリングが軽くてかなり運転しやすい」という評判が立ち始めました。SNS起点での口コミですね。知り合いの運送会社にお邪魔して、UD車両を試乗させてもらったドライバーもいたそうです。加えて、弊社のベテラン運転手による薦めもあり、導入を促した経緯があります。

(眞坂) Quon GWのデモカーをご用意し、体験試乗会を開催いたしました。プレゼンさせていただいたのは、力強いエンジン性能と安心に繋がる補助ブレーキ性能や、進化したESCOTーⅦのミッション。指1本でも回せる、UDアクティブステアリングの軽いハンドリングなど、従来のトラックの常識を覆すインパクトある各種の新機能に、高いご評価をいただきました。

今年7月に納車されたQuon GWの車内。ドライバーのストレスが軽減され安定した操作感のUDアクティブステアリングと、スムーズなシフトチェンジを実現するESCOTーⅦは、GW担当ドライバーにも好評。重量物輸送において、その実力を如何なく発揮している。

GWの左右両側に標準装備されているサイドレーダー(側方衝突警報装置)。車両側方を移動している自転車などを検知し、ピラーに搭載されたインジケーターが点灯しドライバーに注意を促す。

多くの積載量を確保できるGKトラクターのご提案

(眞坂) 2024年問題の働き方改革法案の影響で、重機を運ぶ輸送エリアにもかなりの影響があったとお聞きしています。その点についてご教示ください。

(稲葉) 当社は、仕事の依頼を受ければ日本中、過去には鹿児島まで走ったこともあります。今は大手建機メーカーとのお付き合いがあるので、茨城・土浦港や仙台港まで出向き、新車の重機を重トラクターでピックアップし、青森などの指定の場所に届けています。輸送時間の一例として、秋田から関東圏や横浜まで、往復3日あれば搬送できたのですが、法改正以降は4日をかけないと走れません。一般道路ではなく全線高速道路を使えば3日で可能ですが、そのためには荷主様にとっても決して安くはない運賃値上げを交渉しなければならず、難しい状況。中継輸送も使っていますが、運行管理シフトを組むのに毎日頭を悩ませています。

(眞坂) 現在、UDトラックスからのご提案として、稲葉様と様々な対策を練っております。近年の重機は排出ガス規制に多くの装備が追加されており、本体の重量が増加しています。そのため、Quon GW6×4の引き続きのご導入はもちろんですが、Quon CGやCWより積載量の確保ができるQuon GK4×2+標準幅トレーラーのセットにてご提案をしています。近年、架装を含め納車までには時間がかかることから、前もって下準備を進めながら、ご検討をいただきたいと思っております。

 

近隣に県南CCがある安心感的確なサービス体制で全力対応

(眞坂) UDトラックスのアフターサービス全般について、ご評価はいかがでしょうか。

(根田) 当社は、創業当時から日産ディーゼル時代の「ビッグサム」をはじめ、ずっとUDトラックスの車両を導入し使い続けてきました。その最大の理由は、やはりサービス工場が他車メーカーよりも一番近くて重宝しているからです。これは何かと心強いですね。もちろん修理メンテナンス面もしっかりしていることもあり、非常に感謝しています。車両のピックアップから点検、修理対応まで、知識や経験の豊富なスタッフさんが一丸でサポートしていただけるので、安心して任せられる工場ですね。

(稲葉) 一度、秋田県外で、車両トラブルが起きたことがありました。24時間365日対応のコールセンターに連絡し、近くのカスタマーセンターから出動してもらい、高速道路のパーキングで応急処置をしてもらったことがあります。UDトラックスのロードサポートは、全国一律で均一なサービスを受けられるのでとても助かっています。

(眞坂) アフターサービス体制を高く評価してくださりありがとうございます。とにかく、整備依頼をいただいた際は一刻も早く車両を稼働できる状態に戻すのが当社の使命ですので、全国ネットワークの強みを活かし、スピーディなサポートを心掛けています。修理・点検の時間をできるだけ効率よく短く対応し、お客様に信頼される整備工場であり続けるよう、全力で努めています。

株式会社秋和様が保有する、Quon GWトラクター+トレーラー。建機メーカーの自走できない油圧式ショベルカーやブルドーザーなど、様々な種類や大型の重機を各地に搬送するために活躍している。

お客様の経営課題に対してUDがフォローアップ

(眞坂) 最後になりますが、根田社長が抱えられている経営課題や、これからの企業展望をぜひお聞かせください。

(根田) 課題としては、社員の休みの問題。現在は完全週休二日制にはなっていないので、少しずつ今の時代に見合った運営をしていきたいという考えはあります。従業員の健康管理を経営的な視点で考えて実践する「健康経営」ですね。本当に誰一人として欠かせない社員たちです。自身の健康管理には十分気をつけるようにと指示しています。健康経営の徹底が、従業員の健康増進、組織の活性化、リクルート効果、離職防止に繋がるのだと思っています。そのためには、闇雲に売上を求め続けるのではなく、従業員とのコミュニケーションや情報交換が大切。和気あいあいと楽しく働ける職場かどうかという点が重要で、その先に、気がつけばいつの間にか会社全体が大きくなっているというのが理想です。「人が財産」というポリシーを掲げながら、一歩一歩成長を続けていきたいと思っています。加えて企業展望としては、私が社長を兼務している大曲産業機械の輸送部門を担いながら今の事業を守りつつ、秋田県南エリアの地方創生を、将来的には実現できればと考えています。

(眞坂) 今後も秋和様のビジネスのお役に立つ情報を提供し、有意義な提案を的確にご用意。2024年問題をはじめとする、様々な経営課題解決のためのお手伝いができましたら幸いです。根田様、稲葉様、本日は誠にありがとうございました。

株式会社秋和:建設機械の販売・整備・リース業務を主幹事業とする株式会社大曲産業機械の関連会社として1995年に設立。輸送部では、建設機械の大型重機を搬送。クレーン部では、土木工事現場へオペレーター付きでのクレーンリース業を営み、大曲産業機械の輸送部門として、共に成長し続けている。

秋田県大仙市大曲西根字上野124(本社)