GWトラクターに加えてGKトラクターも増車
(永井) 御社では2023年から、QuonGWとQuon GKを複数台導入されていますが、その経緯をお聞かせください。
(石川) 当社は背後に2つの港を控え、海路から陸路輸送への重要なアクセスポイントに立地しています。その積荷のひとつに、海上コンテナがあります。名古屋港と三河港の埠頭に荷付けされたコンテナをお客様へ運ぶのですが、4╳2のQuon GKを、海上コンテナ輸送専用トラクターとして使用。さらに、鉄鋼関係の重い積荷を運ぶのが、重量物輸送専用トラクターとして6╳4のQuonGW。それぞれ業務別に使い分けています。導入の総台数で言えば、9台の新車両が各拠点に配属されています。
(永井) 当社製品をご愛顧いただきありがとうございます。UDのトラクターを選ぶときの基準はどのような点でしょうか。
(中村) 輸送会社の事業計画のひとつとして、トラックの納車がいつされるのか、という大きな問題があります。納車のめどが立たないと、輸送業務に支障を来してしまい、代替計画がまったく見えず、事業そのものに狂いが生じます。その点においてUDトラックスは納車までの期間が早く、当社としても大変助かっています。
全社を挙げて安全面を強化し社員教育の徹底で事故を防止
(永井) 御社が特に注力されている、安全面に対する考え方について詳しくお教えください。
(石川) 当社は、輸送の安全確保が最も重要であるという考えのもと、教育や啓蒙活動を通して安全運輸マネジメントに取り組んでいます。全社員にこの意識を徹底させるため、様々な安全活動を行っています。
(永井) 安全運輸の向上に向けて、具体的にはどのような取り組み方をされているのかを、ぜひ詳しくお教えください。
(中村) 一番大きな活動は年1回の「安全大会」です。社員全員を集めて安全啓蒙活動を展開。事前活動として、毎月1回以上の「安全会」を行っています。輸送現場で何かトラブルが起きたときには、必ずそのトラブルに対して審査し検証会を行い、再発防止を徹底しています。また、UD車両の安全装備としては、納車時にサイドレーダー(側方衝突警報装置)装備車両を永井さんにお願いしています。左右両側にセンサーを装着し、他の車両が接近してきたことを知らせる装備なのですが、他社車両では左側にしか装着できません。当社では「第一走行車線を走りなさい」という指示をドライバーに課していますが、この安全装備には大いに助けられています。
(永井) サイドレーダーは予防安全の観点から、隣接レーンの車両を検知し、追突事故や接触事故の危険性を低減させることができます。御社の安全輸送に寄与すると思い、中村様に装着車をご提案させていただきました。加えて、車間距離への意識と実践が安全運転につながるエコドライブ講習会も開催させていただき、渥美運輸様の安全面をサポートさせていただいております。