多角化経営で新しい試みにチャレンジし続ける百周年企業・丸太運輸株式会社のグループ会社にあたる、愛知県東海市のマルタアマゾン株式会社様。重量のある鋼材を運ぶスペシャリストとして、安全最優先で迅速丁寧な輸送体制を強みとされています。UDトラックスの車両を多く導入いただいている理由について、当社の小寺が、代表取締役社長の加藤様にお伺いしました。
さまざまな鋼材を安全に輸送するスペシャリスト
(小寺) 御社は丸太運輸の100%出資会社ということですが、その創設についてお話をお聞かせください。
(加藤)グループ会社の丸太運輸は、「運輸」という社名が付いてはいますが、さまざまな事業領域を展開しています。例えば、鉄鋼メーカーの工場内で特殊鋼をつくる製造にも関わっています。それらの作業に伴う、鉄スクラップの搬入や各工程間の運搬、完成した製品の保管や各取引工場への搬入など、一連の輸送を一手に任されているのが当社になります。
(小寺)扱われている荷物の種類はどのようなものでしょう。また、それら製品の運送エリアはどこまで運んでいらっしゃいますか。
(加藤)鉄鋼材や機械・重量物を中心に、産業分野で使われる特殊鋼を関西圏や中部圏まで運びます。主に150km圏内の輸送が中心となります。鋼材輸送に特化し、協力会社のネットワークを駆使し、安全確実に運ぶノウハウを持っているのが当社の大きな強みになります。
安全はすべてに優先する。安全・安心なくして経営なし
(小寺)御社の特色でもある安全に対する考え方についてお教えください。
(加藤)一言で言うと「安全はすべてに優先する」ということです。これはもう方針というような次元を超えた、会社の基本理念であり存在理由です。安全なしには経営は成り立たない。事故を起こせば運賃をいただけず、会社を存続することはできません。この考え方は、当社として社内外共通して、常に表明する必要があると考えています。
(小寺)安全品質の向上に向けて、具体的にどのような取り組みをされていらっしゃいますでしょうか。
(加藤)業務の中で危険を生じる要因は、「運転」と「積込み・積下ろし」。この2つの領域ですね。まず運転については、ドライバーの技量を上げることと、車両の安全技術革新に頼るところが大きいです。2つめの積込み・積下ろしの作業については、鋼材は重くて転がりやすく滑りやすいため、うっかり転がったりして人に当たったら、大変な事故になります。そのため、確実に安全を担保するためにも、荷役時の安全作業・品質向上の改善を徹底して行っています。
(小寺)御社では、安全指導員という制度があるとお聞きしました。
(加藤)安全品質を高めるための安全指導員制度は、3年ほど前に発足させました。当社も若手のドライバーが増え、特に運転時の安全評価を向上させるため、ドライバーの正確な判断を助ける上でも、ベテランの技能をどう伝承させるかが課題になってきています。一例として、運転中の様子を撮影したドライブレコーダーの映像を使い、安全運転教育に積極的に取り組んでいます。若手の実際のドライブ映像を観ながら、班長やベテランドライバーを交えて、細かい指導をしています。
(小寺)実はマルタアマゾン様のドライブレコーダーは荷台にも設置され、固縛状況も合わせて映像チェックが行えるとお聞きしています。万一運転中に何かあった時でも、積荷がどのように動いてしまうかなど状況を把握できるため、まさに安全輸送体制に強く重点を置かれている会社様だと感じました。