新型トラクターQuon GW 6×4の導入で
インフラ復旧を後押しする。

 

株式会社ハヤカワ様(埼玉県加須市)

登場人物(2024年5月取材当時)

株式会社ハヤカワ 代表取締役社長 早川 功 様

株式会社ハヤカワ 仙台営業所 工場長 小野 満 様

UDトラックス株式会社 埼玉西部地域営業部 カスタマーアドバイザー 渡部 哲也

2017年に就任した、株式会社ハヤカワの早川社長。昼夜を問わず危険が伴う道路規制区域への重機の搬入出は同社の得意とするところ。お客様からファーストコールカンパニーとして選ばれる企業を目指し、未来に向けて成長し続けるよう日々取り組んでいる。

全8ヵ所の営業所の車両管理窓口も兼任されている、仙台営業所・工場長の小野様。Quon GWの長所を熟知されており、今回の本格的な複数台導入をご検討いただいた。早川社長の右腕となり、車両管理品質の向上についても的確にマネジメントされている。

カスタマーアドバイザー(CA)の渡部、ハヤカワ様の担当になって5年目。担当直後から営業所の出店数が飛躍的に伸びQuon GWがラインナップされていない当時から、UD車両の導入を積極的にプレゼン。信頼獲得に繋げ、強い絆を築いている。

埼玉県加須市に本社を置き、道路・土木・建築関連の輸送を中心に業務展開。特に日本全国の高速道路などの工事現場へ、安全・確実・円滑に、建設機械の重機運搬を手掛けている、株式会社ハヤカワ様。UDトラックスの新型トラクターQuon(クオン)GW 6×4の導入に至ったその経緯について、当社の渡部が、社長の早川様と仙台営業所の小野様にお伺いしました。

 

日本全国をまたぐ重機運搬の回送業務で唯一無二の存在

(渡部) まずはじめに、御社の業務内容について、特にQuon GWを使った重量物輸送についても詳しくお聞かせください。

(早川) 当社は創業以来、建設機械の回送を主な事業として成長してきました。なかでも得意とするのは、日本全国の高速道路や国道などの道路復旧現場に路面切削機の重機を回送し搬入出する業務です。輸送地域は、関東・東北を中心に、北海道から九州までの日本全域、船舶輸送を含めた重機運搬に携わっています。工事現場への重機の搬入出という最大級の安全が求められる仕事で、 現在6台のQuon GWが稼働中。この業務を担う重トラクターには、精密機械である重機を安心して運べる優れたエアサス、高速走行時の直進安定性、重機を積んだ状態でもスムーズに発進・停止ができる卓越したパワーと制動力が求められます。

(渡部) 重機の操縦免許なども、御社のドライバーが取得されているのでしょうか。

(早川) 当社の大型ドライバーは全員、重機で公道を自走できる大型特殊免許と、現場作業ができる車両系建設機械免許を保有しており、重機の積み下ろしまでを一人で行います。一般貨物の運送会社と違い、特殊な技能を持ったドライバーでなければ勤まらない業務といえます。また、新しい重機の操縦や全国の高速道路の出入り情報など、しっかりとした安全運転講習を実施し、輸送の安全性の確保向上に努めています。

 

進化を遂げたQuon GW 新機能の数々が現場で活躍

(渡部) Quon GWをご導入いただいた最大の理由をぜひお聞かせください。

(小野) 導入の決め手になったのは、QuonGWの試乗会へ参加させていただいたことです。当社からは、運転に携わるドライバーと社長の早川が参加しました。試乗時のインプレッションや新機能の説明会の内容などを踏まえて、総合的な判断で購入の決定をした覚えがあります。

(渡部) 重量物輸送の常識を塗り替えるような様々な新機能を説明し、ご納得していただいた経緯がございます。UDアクティブステアリングなど、ご導入後の使い勝手の印象などはいかがでしょうか。

(小野) 私も実際の現場で何度か運転したことがあります。通常は30トン超の重機を積んだ状態で道路を走ると、跳ね返りや後ろからのしゃくりが起こり、ハンドルに小刻みな振動が伝わることが多いのですが、それがほとんど感じられないのがいいですね。また後退や右左折の切り返しの際には、回したハンドルが自動で元の位置に戻るようにしたシステムがすごく魅力的に感じました。加えてGH13のパワフルなエンジンとESCOT-Ⅶとの相性は非常に良く、重量物積載状態での発進時のスムーズさは、多くのドライバーからも好評を得ています。

 

羽田空港の滑走路にQuon GWが緊急出動

(渡部) 年初の大きな事故に際して、QuonGWが出動したとお聞きしましたが。

(早川) 1月2日に羽田空港の衝突事故による緊急出動の要請をいただき、路面切削機を積んだQuon GW3台が、羽田空港C滑走路に駆けつけました。多くの方がご存じのように、衝突事故が起きた時にニュースでご覧になった映像は炎上した旅客機だったのですが、機体が燃えただけではなく、航空機用タイヤも燃えていました。つまり衝突後、旅客機はタイヤがない状態で滑走路をしばらく滑っており、その結果、車輪の金属部分が路面を削り、溝を作りながら停止したと思われます。滑走路の表面に傷や溝を付けたままの状態では、運航再開時にタイヤがパンクする恐れがあるので、その溝をすべて除去する必要があります。路面切削機で3cm程、溝が消えるまで削り、何百トンという荷重がかかっても耐えうる材料を埋める転圧作業。それは、今後の飛行機の離発着に備えるために必要な緊急の復旧作業でした。

(渡部) 御社には、復旧作業のための要請が多く入ってくるのでしょうか。

(早川) 今回の能登半島地震など震災関連を含めて、天災地変が起きることで、当社には様々な緊急連絡が入ります。我々としては何を差し置いても現場に駆けつけないといけません。この使命感こそが、他社さんにはないオンリーワンの強みだと自負しています。加えて、そういった危険な復旧現場へも重機運搬を任せられるスキルを持った、プロフェッショナルなドライバーの育成が求められています。お客様には「ハヤカワに電話すれば何とかしてもらえる」という確かな信用・信頼を築き現在に至っています。単に重量物の運搬だけではなく「社会インフラを直す方々を支える」ことが当社の仕事の一つでもあり、存在を期待される唯一無二の会社になれるように日々頑張っています。

 

UDブランドのサポート体制で万全のアフターサービスを

(渡部) 当社のアフターサービス全般についてのご評価はいかがでしょうか。

(早川) 当社は、全国に8つの営業所があるのですが、どの営業所でも同じサービスを受けられるように、UDブランドのネットワークを活かした対応をしていただきたいというお願いを前々からしており、確実に実行してもらっています。アフターサービスを含めた整備体制は他のどのメーカーさんよりも優れていると実感し、当社スタッフの意見も、皆が一致していますね。

(小野) 車両のピックアップから、整備見積りなども非常にスピーディな対応をしていただいています。フロントの皆さんは知識が豊富な方が多いので、修理に関しては即日対応が可能か否か、返事をすぐにいただけます。配車スケジュールなどの編成が効率化でき非常に助かっています。

(渡部) アフターサービスを含め、当社を高く評価していただきありがとうございます。ハヤカワ様の大切な車両を最良の状態でお使いいただけるよう全力でサポートし、信頼のおける整備品質で、優秀なメカニックがチーム一丸で取り組んでおります。

営業所拠点8ヵ所、従業員数160名、大型車ドライバー数125名、大型トラクター車両44台の安定稼働をサポートする、埼玉県加須市にある本社従業員の面々。重量物輸送という特殊な事業の運行管理やコスト業務を担い、ドライバーの活躍を支えている。

積極的な重トラクターの増車にUDトラックスが導入支援

(渡部) 最後になりますが、早川社長が抱えられている2024年問題の対応策や、これからの企業展望をお聞かせください。

(早川) 今年4月からの働き方改革関連法施行後でも、当社は一人体制の運行を続けます。これまでと同じやり方で労働時間が制限されれば売上高は減りますが、それを避けるために重トラクターの増車と、ドライバーを増員し、事業の拡大を考えています。これまでの採用はハローワークや社員の知り合いを通じてが多かったのですが、人材確保の方法も新たに考えなくてはなりません。これからも様々な施策で企業として成長を続けるための、一つのきっかけになればと思っています。今後も積極的に重トラクターを増やし、日本のインフラを力強く支えたい。全社員が一丸となり長く安心して働ける会社かどうか、そこに尽きます。

(渡部) ハヤカワ様のビジネスを確実にサポートできる橋渡しの役ができればと思います。これからもお役に立てる有意義な提案を的確にご用意し、2024年問題をはじめとする様々な経営課題解決のお手伝いができましたら幸いです。早川様、小野様、本日は誠にありがとうございました。

株式会社ハヤカワ

1988年の創業以来、建設機械・重量物の輸送など、道路・土木・建築建設に関わる様々なクライアントの要望に向き合い、厚い信頼を得ている。特に一般道・高速道路を問わず、建設機械に特化した回送には定評があり、昼夜を問わず危険が伴う道路規制内への搬入出は当社の得意とするところでもある。

埼玉県加須市北大桑66-1(本社)